【身だしなみとおしゃれ、その先へ】
社会人になり、今までに沢山のマナー講師の方々が、『身だしなみは他人のために、お洒落は自分のために』仕事では身だしなみをきちんとする必要性をマニュアル通りに、何の迷いもなく仰られていました。
今回、もっと腑に落ちて、もっと洗練されていて、もっと粋な言葉を集めてみました。
2016年5月29日の朝日新聞、鷲田清一さんの書かれている「折々のことば 」より、下記一部引用です。
〜汗の噴き出る季節に絽や紗の薄物を重ね、下の白を透けて見せることで、見る人の気持ちを涼ませるように、おしゃれな人は他人の目を楽しませてあげようとする。〜
哲学者の鷲田清一さんが執筆されている「折々のことば 」。バックナンバーはありますが、2016年末からしかアップされていないようです。☟
https://www.asahi.com/sp/rensai/list.html?id=76
次に引用する言葉は、『暮しの手帳』初代編集長の花森安治さん(1911年-1978年)。
〜私たちの日日の暮しを、
少しでも明るく、
愉しくする、
そのことを何よりも大切に考えるのが、
ほんとうの「おしゃれ」である。〜
(1946年『スタイルブック』夏)
花森安治さんの事については、2017年に暮しの手帖社から出版された『美しいものを 花森安治のちいさな絵と言葉集』で初めて知りました。
このお二方の考えや言葉から、身だしなみでも、お洒落でもなく、他人の目を気遣ったり、自身の生活をより豊かにする、一歩先の粋な装いがある事を知り、嬉しく思いました。