【身だしなみとおしゃれ、その先へ】

社会人になり、今までに沢山のマナー講師の方々が、『身だしなみは他人のために、お洒落は自分のために』仕事では身だしなみをきちんとする必要性をマニュアル通りに、何の迷いもなく仰られていました。

今回、もっと腑に落ちて、もっと洗練されていて、もっと粋な言葉を集めてみました。

f:id:Filiaprofessorestscriptor:20210818175324j:image

2016年5月29日の朝日新聞鷲田清一さんの書かれている「折々のことば 」より、下記一部引用です。

〜汗の噴き出る季節に絽や紗の薄物を重ね、下の白を透けて見せることで、見る人の気持ちを涼ませるように、おしゃれな人は他人の目を楽しませてあげようとする。〜

 

哲学者の鷲田清一さんが執筆されている「折々のことば 」。バックナンバーはありますが、2016年末からしかアップされていないようです。☟

https://www.asahi.com/sp/rensai/list.html?id=76

 

次に引用する言葉は、『暮しの手帳』初代編集長の花森安治さん(1911年-1978年)。

〜私たちの日日の暮しを、

少しでも明るく、

愉しくする、

そのことを何よりも大切に考えるのが、

ほんとうの「おしゃれ」である。〜

(1946年『スタイルブック』夏)

f:id:Filiaprofessorestscriptor:20210818175329j:image

花森安治さんの事については、2017年に暮しの手帖社から出版された『美しいものを 花森安治のちいさな絵と言葉集』で初めて知りました。

 

このお二方の考えや言葉から、身だしなみでも、お洒落でもなく、他人の目を気遣ったり、自身の生活をより豊かにする、一歩先の粋な装いがある事を知り、嬉しく思いました。