【出来の良い姉と、そうでない妹の構図(前半)】

姉とは年が離れていますが、私に対するより厳格だった父は、姉に東大へ行く事を強いていたそうです。

晴れて東大ではなく、私立の大学へ入り、解放された姉は、チアリーディングと、中国語を勉強するためだけに大学へ通っていたそうで。楽しくて何より。

中国語が大好きで、北京大学へ留学したにも関わらず、中国語を使う仕事には付かず、現在は税理士をしています。なぜかというと、中国語は好きだけど、中華文化には馴染めなかったとの事。思い描いていた憧れと現実が違うという、社会人になるかならないかくらいの年代によくある、アレかもしれません。

姉に付き添い、ウォンカー・ウェイ監督や、エドワード・ヤン監督の映画を観るようになった事は私の宝物となりました。映画ドラえもんの次に、ハリウッドの分かりやすい映画では無く、面白いのかどうかも分からない香港・台湾映画を当時、観て、大人ってこういう感じなんだなと、大いなる誤解をして育っていきました。

後編へ続く