【戦略論】

大学で経済学部だった事もあり、シラバスもながら見で経営戦略かと思い込み、【国家戦略論】の授業を履修した事がありました。

教授曰く『日本の大学で他に【戦略論】を教えているのは、防衛大学だけだ。』と仰っていた事を覚えています。

戦後、日本の教育から【戦略論】が外され、諸外国では教養の範囲なのに、日本人だけがまなんでいない事を嘆いておられました。『戦略論も知らないから日本は外交も下手くそなんだ!』とも。

教授は、『戦争を回避する為にも【戦略論】を知らなければならない』また、『外交の最大の失敗は戦争という手段を取らざるを得なくなる事だ』から、国家戦略の何たるかを分からない現状に憤っておられました。

私自身は、中々初めて聴く言葉や概念でしたが、古典の書に、孫武孫子』、マキアヴェリ君主論』、クラウゼヴィッツ戦争論』、マハン『海上権力史論』、毛沢東『遊撃戦論』などがあるのに、知らないのは、私自身が無知なだけか、他の国では実際に教えているのか、この様な考え方に、共通のベースが有るのかなど、分からない事だらけでした。

ロシアやウクライナの国々のある東欧諸国は、はるか昔、525年【東ローマ帝国】の頃から戦争の絶えない地域だとは習ってきましたが、2022年の今、私にはどうする事も出来ません。

何千年も、戦争が無くならない理由も、平和な日本で過ごしている恩恵から、理解ができません。

TV越しに北京五輪の選手たちを拝見すると、無力感に襲われます。

出来る事はただ、東欧の歴史を、ロシアの近代史を知ることだけです。せめても、2022年の今、何が東欧で起きているかを解ろうとする事です。