文化はどこまでも多様化であれ!【寅さんと、世界のキタノ】
山田洋次監督の【男はつらいよ】や、映画【釣りバカ日誌】など、昭和平成の日本庶民の娯楽は、何故、カンヌ映画祭へ招待されずに、昭和の時代には尖った日本人しか見ていない【キタノ作品】は世界から(ヨーロッパ)から、評価されるのかが、謎でした。
私の曖昧とした結論は、山田洋次監督と取り巻く映画撮影環境が目指す【日本の大衆に、喜ばれる映画作り】と、北野武監督の目指す映画【お笑いで、とことん日本庶民に媚びたから、映画では自身の美感覚を追求したい】の矢印の向かう先の違いなんだろうな。
とぼんやり思いました。
【世界の黒沢明】監督の初期作品時代は、世界の評価と、日本の評価が、戦後ということもあり、日本独特の大衆が確立していなかったから、アメリカナイズドな見方が日本庶民の味方と同一だったのかもしれない。
今、また、日本の文化が確立されてきているけれど、こんな未来に、大人になりたいと思える、文化、社会ではない。残念ながら。
乗る度に脳裏によぎる朝の通勤電車を奴隷船みたいだと、感じない社会を作りたいだけなんだ。