【お洋服、おみかん、の傷跡】

「今日は、お母さんとお洋服を選びに行くから遊べないのごめんね。」

の一言で、翌日からから、からかわれ続けた、小学校中学年の思い出がふと蘇る。

どうやら、敵は、私が"お"を名詞の前に付けることに違和感を覚えるらしい。

と、今なら直ぐに分かるが。

私の敵に対する怯え方が半端なかったのか、父が激怒して敵の親に訴えると言うのを止める事に必死だった事も今なら笑える。

本当に窮屈で小さな世界だったな。

大人の世界の方が、よほど秩序だっている。