【画家とモデル②】マン・レイ展2021年
目次:
①Bunkamura ザ・ミュージアム【マン・レイと女性たち】
2021年Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中である、【マン・レイと女性たち】を見に行った。予約制である事や、平日昼間と言う事もあり、館内は理想的な数のゲストしか居なかった。
マン・レイにインスピレーションを与える沢山の女性たちや、第二次世界大戦という時代やユダヤ系という人種による転々とした居住地。それは主にフランスやアメリカであるが。
色んな場所や時代や女性が、マン・レイの感性を刺激すると同様に、私は展示会会場で、酔いそうになってしまう。
ピカソと、そのミューズたちを追っていた時の感覚に近い。
予想外に感激したのは、マン・レイの作る、手を扱った銅像(彫刻?)の美しさだった。日本の朝倉響子氏(パブリックアートとして日本中の公園などで目にする機会が多くある)の作る美しい作品のようで、私のお気に入りとなった。
まだ、頭の中がオーバーヒート気味ではあるが、個人的に嬉しかったのは、当時のフランス人貴族の避暑地、モンパルナスで人気を誇っていた【キキ・ド・モンパルナス】の写真を見る事が出来た事だ。
歴史上の、人物を思う存分堪能出来た、束の間の贅沢な時間だった。
以下、マン・レイのMUSEとなった女性たち(開催中の2021年ブロウシャーより抜粋)。
【キキ・ド・モンパルナス(アリス・プラン/1901-1953)】
キャバレーの歌手で、ピカソ、キスリング、藤田嗣治ら多くの芸術家のモデルとなった伝説的な存在。「モンパルナスの女王」として人気を博す。彼女を扱った一連の作品は、マン・レイのみならず、彼女自身の名声を高めた。
【リー・ミラー(1907-1977)】
人目をひく美貌で『ヴォーグ』誌の紙面を飾るモデルとして活躍。マン・レイの助手となり、公私ともにパートナーとなるが、独立志向が高まり、彼のもとを去る。その後、プロの写真家・従軍ジャーナリストとして活躍。
【メレット・オッペン・ハイム(1913-1985)】
画家・彫刻家。ジャコメッティのすすめでシュルレアリスムに参加。反逆的な精神と知的な美貌を持つ。マン・レイが版画インクで彼女の手と腕を汚し撮影した官能的な作品はスキャンダルを巻き起こした。自身が制作したオブジェや大胆なジュエリーで一躍有名になる。
【ジュリエット・ブラウナー(ジュリエット・マン・レイ/1911-1991)】
ダンサー兼モデル。小鳥のような体と妖精のような雰囲気を持つ。21歳年上のマン・レイと結婚、最後のミューズとして数々の作品に登場。彼の晩年を支え続ける。