Tokyo FM【Yuming Chord】12/11㈮備忘のための一部書き起こし

ーOpening ある日、世界中の時計が止まった。海の底の中の静けさの中で息をひそめ、小さな喜びを数え、置き去りの悲しみと向き合った。本当の自分に出会えた日々。そして今、私はゆっくりと呼吸する。新しい時を刻みだす、明日のために。

ーこんにちは、松任谷由実です。Tokyo FMから全国38局フルネットでお送りしていくYuming chord。今日のテーマは”レビューズ『深海の街』ー

ー1:58 "1920" 『深海の街』より

ー4:20 お送りしているのは、今月1日にリリースされた39枚目のオリジナルアルバム『深海の街』のオープニングを飾る1920です。1920、1920年っていうのは、今から100年前の西暦なんですが、この曲はうちの母のことが元になっていて、今年の5月に100歳の誕生日を迎えました。施設にいるので、コロナですから会いに行ったり、お祝いすることが出来なくて。私は封書で白いカード、「私が付いてるからね」っていうのを施設に送りました。カードを開くとお花が開く。真っ白なものだったんですけれども。汚さないように、手を洗って、指紋とかも付かないように。そして、もう一度封筒の中に入れ、それをビニールの中に入れ、なんか、丁寧に、何枚も何枚も封筒を重ねていたら、時の流れが重層的に重なっているような感じがしましたね。そして、郵便局にもっていって、その住所に出したんですけれども。なんか、1920年ってどういう年なんだろうって。なんかね、郵便局っていうのが、そういうノスタルジーがあるんですよね。

ー6:20 そんな一曲、1920でスタートしたYuming Chord。今日のコードは"レビューズ"『深海の街』ということで、番組のHPで募集したアルバムの感想や新曲へのリクエストをご紹介していきます。~省略~

ー11:43 アルバム『深海の街』のタイトルソングにもなった、この曲について、ラジオネーム"あゆみ”さんからはこんなメッセージを頂きました。二十歳の方です。「~省略~2019年の春、”深海の街”がニュース番組のエンディングテーマになり、ユーミンがインタビューを受けられたとき、視聴者へのメッセージとして『自分の力で、自分を幸せにしてほしい』とおっしゃっていました。私はその日からずっと、その言葉を胸に自分の力で自分の気持ちの持ちようで、見える世界は変えられる。自分だからこそ、自分を幸せにできる。そう信じて生きてきました。~省略~

ー13:12 二十歳という若さで受け止めなければならなかったコロナ禍の2020年。でも、みんな普通じゃない感受性になっているときだから、普通じゃない感受性で作ったアルバムがどう届くか。本当に見てみたかったんです。熱いお便り、本当にありがとう。

~後半全省略~